2021,08,18, Wednesday
第15回全国中学生少林寺拳法大会
期日 令和3年8月13日(金)〜15日(日)
場所 福岡県久留米市 久留米総合スポーツセンター 久留米アリーナ
コロナ禍において開催自体が危ぶまれる第15回全国中学生大会でしたが、連盟本部並びに実行委員会の皆さんのご尽力のおかげで、開催の英断がなされ、8月13日朝、新神戸駅に集合し、みんな元気に久留米入りしました。
しかし、福岡県は集中豪雨に見舞われていました。あらゆる河川の水位は道路とほぼ同じ高さ、いつ氾濫してもおかしくない状況でした。大会会場近くを流れる筑後川は増水して河川敷の駐車場が使えなくなりました。しかし、この日は何とか会場に行くことは出来て、公開練習は中止になったものの記念品などを受け取り、久留米アリーナを見学しました。
ホテルにチェックインしてまもなく、大会実行委員会から、「豪雨により14日(土)の予選は中止、ホテルにて待機」との連絡がありました。大会日程は準決勝を省いて、15日(日)一日で行われるとのことでした。
公開練習もなくなり、体を動かさないまま大会に臨むのは大変不安なので、練習の出来るところを探しましたが、コロナ禍により体育館や公民館は閉館して使用できませんでした。幸運にも近くのホテルで、団体演武の練習には十分な広さはありませんが会議室を借りることができました。
ホテルにて待機となった14日(土)午後2時〜4時、ホテルの会議室で練習をしました。まずは団体演武です。1構成ずつ入念にチェックし、その後、時間を計りつつ全体を通して練習しました。これまでの練習では突きや蹴りに威力がなく、十分にあたらないことが多かったのですが、ここへ来て「全弾命中!」の演武が出来るようになり、期待が高まりました。
休憩中に会議室から出ると、多度津中学校少林寺拳法部の保護者から声をかけていただき、「大会中止」の連絡があった事を知りました。なんとも言えない展開ですが、生徒に伝えました。
「この大会の演武はここで最後。全力で仕上げをしよう!」と、最後に力一杯の演武をしました。
最後の最後に大会が中止になったことは残念ですが、大会会場へつながる道路は冠水し、「もし災害が起こると全員が無事避難できるのか?」と言う大きな問題があります。苦渋の決断を下された実行委員会の皆さんに敬意を表したいと思います。また、最後まであきらめずに練習した部員も、大きく成長しました。技だけではなく、いろんな事を学んだ大会になりました。
末筆ではありますが、ご指導・ご声援を賜りました皆さんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
写真提供;デルソルスクールフォト 生田勝久様
生田様のコメント;ホテル出発時に見た日輪は、報徳拳士の未来の吉兆だと、確信しております。