報徳学園中学校・高等高校少林寺拳法部
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徳に報いる心の実践

 報徳学園は二宮尊徳(幼名;金次郎)が実践した報徳思想を建学の精神とする学校です。報徳思想は「二宮翁夜話」などの形で多く残り、継承されています。その中で私が最も迫力と「凛と(態度・容姿などが、きりりとひきしまっているさま。)」したものを感じることばがこれです。

  たとひ明日食ふべき物なしとも、釜を洗ひ膳も椀も洗ひ上げて、餓死すべし。

 江戸時代には幾度となく飢饉がこの国を襲い、本当に「明日炊く米もない!」という状況がありました。そのようなとき、「どうせ食べるものがないのだから。」と食器の片付けなどしない人が多いでしょうが、尊徳翁はこれまで自分の命を支えてくれた食器類に対して徳に報いる事を忘れず、きれいに洗い上げた後に、「餓死すべし。」とされました。これは他人に強要したのではなく、徳に報いる実践を貫く尊徳翁ご自身の生き方なのでしょう。
 関西学院大学少林寺拳法会の皆さんも週に1度ですが、報徳学園少林寺拳法道場で練習をします。そして、今日主将の拝村さんから次のようなメッセージをいただき、私は感動しました。

 ……。また、勝手ながら感謝の意を込めて昨日、旧報徳道場の大掃除をさせていただきました。長い間ご好意で報徳道場を使わせていただきましてありがとうございました。

 今は誰も使う人がいなく、連休明けには解体工事が始まる旧道場ですが、大掃除をしてくれました。また、新道場の落成に当たっては、お祝いと共に、新道場をきれいに使いましょうということで、雑巾をプレゼントしてくれました。奇しくもその数週間前、松蔭中学・高校少林寺拳法部の方からも「雑巾を縫ってきました。」と、お手製の雑巾をいただきました。
 今日は、大阪の小学生、中学生も練習に参加し、高校生と同じメニューをこなし、本当にすがすがしい一日でした。すばらしい人々が集まってくれます。すばらしい人垣を築いて、これをもっと大きくしていきましょう。

| 監督からのメッセージ | 07:54 PM |

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